
ナーシングホームアイプラスは看取りの施設です。医療的ケアが必要な重度の方や、進行性の難病の方が多く入居されています。
先日、4年半もの長きにわたって入居されていた方がお亡くなりになりました。
お亡くなりになった後しばらくして、当施設では必ず、デスカンファレンスという、その方が満足して過ごしていただけたか、ご本人の意思を尊重して死を迎えられたかを皆で振り返ります。
まずは思い出話から。死は悲しいものなのに、不謹慎かもしれませんが、職員はみんな笑顔です。
たくさん、たくさんの思い出があり、職員みんな、楽しい話に花が咲くから、自ずと笑顔になります。
そして次に、「もっとこうしてあげれば良かった」という心残りがないか、話し合います。
誰もが、死に関して、少なからず後悔や自責の念を持ちます。でもここでこうやってそれを共有し合うことで、共感し、励まし合い、そして次からこうしようと、その後悔をまた来るであろう終末期の方に生かせるようにして行きましょう、そう締めくくります。
それは、その方の死を無駄にしたくないから。死から多くのことを学ぶことができるから。
そして私たちは今日も、「この方の望みは何だろう?」「その望みを叶えてあげたい」そう思いながら行動しています。それがアイプラスの行動指針です。